多くの聴衆に向かってスピーチするのは苦手...という人は多いですが、では、なぜ人前でのスピーチを怖れてしまうのでしょうか? 米心理学メディア「Psychology Today」では、このテーマについて採りあげています。

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 この記事によると、ヒトは誰しも「ストップ」と「ゴー」の2つのシステムを持っているとか。前者を「行動活性化システム(behavioral activation system・BAS)」、後者を「行動抑制システム(behavioralinhibition system・BIS)」といいます。ヒトの脳にある、これらのサブシステムが、私たちの行動とモチベーションを制御しているわけです。「ストップ」システムが作動すると、行動を避けようとする一方、「ゴー」システムが有効になると、ワクワク感や期待が生まれ、行動しやすくなります。

人前でスピーチしたがらない内向的な人は、この「ストップ」システムがとくに強いとか。ゆえに、スピーチをするなど、怖れを感じることをやるとなると、熟慮しがちです。「ストップ」システムがとくに強いか、平均的なものはともかく、「ゴー」システムを刺激することによって、人前でスピーチするといったことへの怖れは克服できます

では、どうやれば、「ゴー」システムを刺激できるのでしょうか?

気分がアガること、ワクワクすることを何でもやってみることです。たとえば、プレゼンテーションの前に、エクササイズをするとか、よく笑うなど。また、インスピレーションを与えてくれるような音楽、元気になる音楽を聴くのもいいでしょう。

このほか、プレゼンが苦手という方のための心得としては、ライフハッカーアーカイブ記事「アガり症のプレゼンターさん必読、『聴衆はアナタ自身を注目しているわけではない』」でもご紹介しています。また、プレゼン術については、ライフハッカーアーカイブ記事「良いプレゼンのコツは『3つのQ』」や「スティーブ・ジョブスに学ぶ、聴衆を魅了するプレゼンの7つのコツ」もあわせてご参考まで。

Why You Fear Public Speaking, and What to Do About It [Psychology Today

Melanie Pinola(原文/訳:松岡由希子)