NTTデータは2011年6月17日、スマートフォンやタブレット端末を導入したい企業向けのセキュリティ関連サービス群「BizSMA(ビズスマ)」を開始すると発表した。SMAはSmart Mobile Accelerationの略。

 BizSMAは、ユーザー企業がスマートフォンやタブレット端末を活用する上で必要となるセキュリティ対策について、さまざまな角度から支援するもの。大きくは、導入前の「コンサルティング」、端末管理システムなどセキュリティ基盤の構築を支援する「ソリューション」、エンドユーザー教育や端末監視サービスなどを提供する「運用サービス」の3つで構成する。

 提供に当たっては、NTTデータのグループ各企業と連携する。例えば導入時のコンサルティングについては、子会社のNTTデータ・セキュリティが5月末から提供している「スマートデバイス・セキュリティコンサルティング」を組み合わせる。このコンサルティングサービスは、ユーザー企業の要求に応じてセキュリティポリシーやシステム構成の策定を支援するもの。そのほかのサービスについては、ユーザー企業の要望に応じて順次提供を始めていく予定。料金は個別見積もりとなる。

 BizSMAを開始した背景には、ユーザー企業の間でスマートフォンやタブレット端末を活用する機運が盛り上がっていることが挙げられる。NTTデータはこれまで、スマートフォンやタブレット端末向けのセキュリティ関連サービスを、ユーザー企業の要請に応じて個別に提供してきた。NTTデータはグループとして体制を整え、導入から運用までに必要となる一連のサービスをBizSMAとして整理することにより、ユーザー企業への訴求力を高める。

 NTTデータはBizSMA関連ビジネスで、今後3年間で120億円の受注を目指す。