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プログラミングでメシが食えるか!?

メール宛先制限システムの高性能版を!

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当社のメール宛先制限システムのBridgeFilterSMTPは、ある知り合いの方から、「こんな製品があったらいいね」と言われたときに、「あぁ、それくらいならプロトタイプを3時間くらいで作ってみましょう」と、作ったのがきっかけで、ユーザインターフェースをつけたりして製品化しました。その後、実は1年くらいほとんどお問い合わせもなく、「まあ、技術アピール用にホームページに掲載しておく程度にしておこう」と考えていたのですが、徐々にお問い合わせも増え、いつの間にかそれなりに数もたくさん出ました。59,800円の3製品「IntraGuardian2」「Ethdelay」に比べるとやや地味なのですが、仕組みはかなりマニアックな製品です。

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BridgeFilterSMTPはメール送信の許可・拒否を行うためのシステムなのですが、一般的にこのようなシステムは、メールプロキシとして中継しながら実現します。あるいはメールサーバの設定によって行うこともできます。しかし、メールプロキシですと、メール送信設定を変えないと設置でなかったり、あるいは他の設定をされると通り抜けてしまうなどの問題もありますし、メールサーバは部署ごとの要望に対応するなどの、こまめな設定変更はしたくないものです。BridgeFilterSMTPは名前の通り、「ブリッジ」ですので、ネットワークの経路に挟み込めば効果を発揮するようになっています。なんの設定変更もいりません。

もちろん、SMTP以外、たとえばWebMailとかには効果がありませんし、通信が暗号化されてもフィルタできませんが、そのあたりは運用と環境で何とかなるお客さんが選択してくれています。

先日、あるお客さんに評価機をお貸し出しし、感想として、
・効果はバッチリ
・設置も簡単
・単機能なのでわかりやすい
・箱を設置するので、対策したというアピールがしやすく、抑止効果も期待できる
・UIはちょっとわかりにくいところがある
・もう少しスループットが高いものが望ましい
という内容をいただきました。UIは社内でも使いにくいと言われている部分がありますので、改善しなければなりませんが、必要な対策がワンポイントでできるので、とてもいい、とご評価いただきました。

問題は、ブリッジなので、全パケットがBridgeFilterSMTPを通過するため、現行製品ですとハードの性能が低いために、通信全体のスループットが落ちてしまう点です。

そこで、このタイミングに、高性能版も出そう!ということにし、回線遅延シミュレータの「Ethdelay」→「EthdelayEx」と同様に、ハードをより高性能なものにして、同じ機能の高性能版をリリースすることにしました。名前は「BridgeFilterSMTP EX」でしょうか・・・?

EthdelayExと同じハードを使えば、スループットは500Mbps位にはなる見込みで、これなら前述のお客さんの希望以上の性能がとなります。

と、そんな話を社内でしたところ、あっという間にメンバーが「大体できましたよ!」と準備してくれました!!

あと数点調整した後、性能測定と長期稼働試験を行い、リリースできそうです。もちろん、前述のお客さんにはいち早く動作確認をしていただく予定です。このスピード感が当社メンバーのすばらしさですねぇ!

ところで、今日、性能測定をいろいろやっていたところ、スイッチングHUBのとても面白い癖を見つけました。本当は私が書きたかったのですが、種田君に先を越されたので、そちらをご覧ください!

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